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LEDによるニキシー管の再現(ゼロ次試作)

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電子工作

今回は、LEDによるニキシー管の再現への挑戦、そのゼロ次試作についてご紹介します。

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ニキシー管はデッドストック

さて、今回取り上げるニキシー管なるものについてですが、これは古くに使われていた表示器だそうです。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ニキシー管

今で言うところの7セグLEDですね。
それはそれは古い時代のもので、今となっては使われることはなく、デッドストックとなっております。

しかし、最近になって、その独特な温かみのある趣がレトロフューチャーな気持ちを揺さぶり、またじわじわと広がるスチームパンクカルチャーも相まってか、電子工作界隈ではニキシー管を使ったデジタル時計等の作品を作る方が多くいらっしゃいます。

素敵な雰囲気のニキシー管ですが、デッドストックのために手に入りづらい点が残念です。

そしてもう1点、駆動に100V以上の高い電圧を要するという特徴もあるため、扱いづらい面もあります

LEDでの再現を目指す

今はLEDが身の回りにあふれ、数字の表示器と言えば7セグLEDが当たり前になっています。

ニキシー管の手に入りづらく扱いづらいという特徴とは反対に、LEDは駆動に要する電圧も2V〜3V程度といったところです。
ニキシー管に比べるとかなり扱いやすいのです。

7セグLEDはどこかクールでサイバーな印象をもちますが、ニキシー管は温かみのある印象です。

でも、ニキシー管は扱いづらい…。

だから、この7セグLEDの扱いやすさを活かしながら、ニキシー管のような温かみを再現出来ないかと考えました

ゼロ次試作の構想

さて、LEDによるニキシー管再現のために、色々と構想しました。

まず一つは、ニキシー管の特徴でもある「ガラス容器」に入っていること。

この特徴については、今回は青色のビール瓶に入れてみることにしました。
青色を選んだ理由は、単純に茶色の瓶に比べてキレイな雰囲気になるだろうというものです。

次に肝心の発光体です。

発光体自体はLEDを使おうとは決めていましたが、どんな配置にするのか等考えました。
瓶の中で光るワイヤーのイメージがほしいです。

結果として、配置は7セグLEDにしながら、光るワイヤーのイメージを得るために7セグのモールドも自作してみることにしました。

作業内容

それでは作業内容についてご紹介します。

7セグLEDのモールド作成

最初に7セグLEDのモールドを作りました。

モールドの材料はUVレジンです。

UVレジンを型に入れて硬化させ、モールドを作りました。

型は100円ショップで買ってきたポリプロピレン製の板を切って作りました。

UVレジンは白に着色します。これはLEDの光を拡散させるためです。

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型を組み立て、白く着色したレジンを流し、UVで硬化させます。

これで7セグLEDのモールドパーツが出来上がります。

LEDの取り付け

出来上がった四角い樹脂の塊に、LEDをレジンで接着します。
LEDは秋月電子通商で購入した、表面実装タイプの白色LEDです。

そして並べるとこんな感じです。

これで7セグLEDの完成です。

LEDをハンダ付け

さて、出来上がった7セグLEDに抵抗や線材をハンダ付けします。

林立する抵抗とモジャモジャの配線。

これで5V電圧をかけると発光します。

点灯

さぁ、いよいよ点灯です。

単純に全てのLEDを光らせるとこんな感じ。

各セグにLEDを2つ配置しているので、それなりに明るく見えます。

瓶詰め

それでは、当初の思惑だった7セグLEDの瓶詰めです。

おぉ〜…。
うぅ〜ん…。

遠くから見てみる。

この写真では数字の「2」を表示している状態です。

瓶の中に入れると、想像以上に明るくて全体が光っている様に見えてしまいますね。
各セグの間に仕切りがないのも原因でしょう。

青色の瓶について、肉眼では何もしないと結構暗い色の瓶に見えますが、LEDを入れた途端にスケスケの透明な瓶の様に見えます。

ただただ瓶の中で発光する7セグLEDといった感じでしょうか。

ゼロ次試作の結果

今回ゼロ次試作をしてみて、やはり想像通りにはいかないなぁと再確認した次第です。

LEDの色に始まり、LEDの明るさ、7セグのモールド、瓶の色等再検討する必要がある部分が多々ありました。

次回、また工夫して再チャレンジしてみたいと思います。

それでは、またよろしくお願いします。

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