レーザーハープの製作方法をご紹介するシリーズ記事。2020年新シリーズを始動します。
新シリーズ始動
当ブログでは過去にレーザーハープを作り方をご紹介しました。こちらの記事は随分と前、自分が学生時代に書いた記事でしたが、2020年になった現在もアクセスいただくことが多いです。
あれから数年が経ち、自分の電子工作の知識も少しずつですが増えている実感がありまして、今になって過去のレーザーハープの振り返ると「ああしたら良い、こうしたら良い」という点が見えてきました。そこで、今年新たにレーザーハープの製作方法を見直し、新シリーズとしてご紹介することにしました。
新シリーズでは、YouTubeで動画としてご紹介します。
以前のシリーズと違うところ
以前のシリーズでは、レーザーハープの心臓部であるマイコンに「Arduino UNO」を使っていました。しかし、このUNOはMIDIコントローラーにするためにシリアル通信用のマイコンのプログラムを書き換える必要がありました。これは本来のArduinoのIDEだけで完結する話ではなく、Atmel(現Microchip)のプログラム書き換えソフトを使う必要があったため、Arduinoを使った初心者向け電子工作から若干逸脱している感覚がありました。
そこで、今回の新シリーズではArduinoだけで完結するべく「Arduino Micro」を使うことにしました。
Arduino Microを使うことで、Arduino IDEで完結してArduinoをMIDIコントローラーにすることができます。
また、以前はレーザー受光部にCdSセンサを使用していましたが、今回はCdSを廃止してフォトトランジスタを使う方針にします。
電子工作を楽しもう
最近はArduino, Raspberry Piに加えて、どんどん新しい電子工作関連のアイテムが登場してきており、色々なアプローチが増えたことで電子工作を始めるハードルは以前よりも低くなっていると感じます。
しかし、いざ何か「作品」と言える形ある動くものを作ろうとすると、テーマを見つけることが意外と難しく、ここがハードルになって電子工作熱が冷めてしまうこともあると思います。「積まれたマイコンは増えていくばかりだけど、なにか作りたいかというとよくわからないんだよね。」といった状態です。
そんなとき、DTM等の電子音楽が好きな方や平沢進さんのファンの方で電子工作に興味がある方は、レーザーハープの製作がひとつのテーマになり得ると思います。
動いて音が鳴る作品が完成すると楽しいですから。
全くの電子工作初心者の方や、理系(電子系)ではない方々でも、楽しみながら取り組むことができるテーマだと思います。
当シリーズが電子工作を楽しむきっかけになれたら幸いです。
新シリーズ第1弾はシステムの概要について
新シリーズの第1弾は、まずはレーザーハープのシステム全体の概要についてご紹介しています。
以降の動画では、具体的にArduinoのプログラムや電子回路の作り方についてご紹介する予定です。
それでは、是非よろしくお願い致します。
次回の記事はこちらです。
コメント
大変参考にさせて頂いております。
現在、様々なライン(糸やロープ、レーザー光等)を様々な位置に張り巡らせ、バランストレーニングを行うスポーツ器具を開発中です。
このレーザーハープの機能は、音階や光等の信号で体の動きを瞬時に自覚させ運動能力を高める為にはとても重要なものです。
子供、アスリート、そして障害者にも伝達可能な信号と考えています。
FBでシェアさせて頂きました。
コメントありがとうございます。
お役に立ちましたら幸いです。
実際に平沢進氏も使っているBeamz製のレーザーハープ製品は、治療やリハビリにも活用されているようです。
https://thebeamz.com/