DCDCコンバータ「HRD05003」の簡単な動作確認をしましたので、その結果についてご紹介します。
真空管のヒーター電源を目指して
先日、人生初めて真空管を買いまして、真空管アンプにチャレンジしようとしているところです。
(ニキシー管時計もそこそこに…。)
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現在こちらの書籍で勉強中です。
真空管にはヒーターという部分があるのですが、ここに電力を加えて温めることによって真空管を動かすことができます。
今使おうとしている真空管は「6BM8」という真空管です。
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この真空管のヒーターの電圧は「6.3V」です。教科書的には、ここにトランスで商用電源100Vから変圧した6.3Vを印加します。
しかし、ここで教科書とは方針を変え、トランスを使わずにACアダプターから作り出す直流でヒーターを温める方針を考えています。
電流容量のあるDCDCの選定 : HRD05003
いつものように、自分が電子部品を購入しやすいという観点から、秋月電子で取り扱っている部品から選びます。
今回1つの候補として、「HRD05003」というDCDCコンバータを選びました。
DC-DCコンバーター 5V3A HRD05003 5~24V可変
けっこうサイズが大きいのです。データシート上では、5V-3Aの出力とあります。
6BM8のヒータには1つあたり0.8A程度流れる様なので、こちらで間に合うでしょう。
出力電圧の測定
ブレッドボード上で電圧を確認しました。
入力電圧はDC12Vです。
デフォルトの電圧出力
まずは、単純にDC12Vを入力した場合、5Vが出力されます。
これがデフォルトの出力です。
電圧を可変(5V以上)
このDCDCコンバータは、デフォルト使用では5V出力ですが、抵抗を外付けすることで出力電圧を可変することができます。
7番ピンがADJ機能のピンになっているので、ここに抵抗を接続します。5V以下か以上かで抵抗の付け方が変わりますが、「5V以上」にする場合はGNDと7番ピンを接続します。
真空管のヒーターを想定して6.3Vを出力しようとした場合、ADJの抵抗を計算すると12kΩになります。
ADJ端子に12kΩを接続しすると、しっかりと出力電圧は6.3Vで出力されました。
負荷を接続した際の電圧降下
デフォルトにしろ、可変にしろ、所望の電圧が出力されることを確認しました。
しかし、負荷をつないだ際には、電流を多く取ろうとすると電圧が降下してしまいました。
単純に抵抗を負荷として1.5A程度を取ろうとすると、電源電圧が1V程度低下しました。
これについては、自分のDCDCに関する理解が浅いために、何か大きな勘違いをしているかもしれません…。
そもそもDCDCはこういったものなのか、負荷の与え方を間違っているのか…。
当てずっぽうに出力のコンデンサを増やす等してみましたが、ほぼ効果はありませんでした。
勉強が足りていません。
2018/03/26追記 : 電圧降下問題の改善
先日こちらに書きました、電圧降下してしまう問題について、改善しましたので追記します。
結論から言うと、「測定環境の誤り」でした。
具体的には、ブレッドボードに負荷となる抵抗を接続して計測していましたが、どうやら接触が悪い部分があり、意図せぬところで電圧降下が起きていたようでした。
コンデンサは電圧降下の原因ではありませんでした。
結果的に、ハンダ付けをして測ってみたところ、1.5A程度の電流を取り出しても問題なく動作しました。
よって、ヒーターの電源として使えそうです。
今回DCDCコンバータHRD05003の動作を確認しましたが、負荷が増えた時の状態(この確認方法による)が少々心配です。
電圧降下の件については、今後調べようと思います。
また、もう1つの候補として、大電流のレギュレータも購入してみたので、そちらを試した際にはご紹介したいと思います。
それでは、また。
コメント
入力に使った電源の最大電流を教えていただけますか?
返信が遅れまして申し訳無いです。
こちらの実験では、入力電源として最大電流12Aの直流安定化電源を使用していました。