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6BM8シングルステレオアンプの試作

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真空管アンプの入門として、6BM8を使ったシングルステレオアンプの試作品を作りましたので、ご紹介します。

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真空管アンプ自作への第一歩

最近はアナログ回路の電子工作、とりわけオーディオ関係をやりたいなぁと色々考えておりまして、憧れていた真空管アンプに挑戦することにしました。

先日、真空管アンプの作り方が書かれた書籍を購入しまして、その本を参考に勉強しています。

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こちらの書籍です。

6BM8シングルステレオアンプに挑戦

初めて作るアンプの真空管として選んだものは、「6BM8」という型番の真空管です。
3極と5極が入っている多極管です。便利な真空管という認識だそうです。

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初心者が最初に挑戦する真空管として適当そうでしたので、こちらを選びました。
今回使う真空管は、ヤフオクで安価に落札したものです。

この真空管をつかって、上記の書籍に載っている回路を参考にしながらシングルステレオアンプを作ります。

電源を直流電源にする

書籍通りに作るとすると、電源はセオリーとして商用AC100V電源からトランスによってAC200VとAC6.3Vを作り出し(共に実効値)、これを真空管に印加するそうです。

しかし、今回は電源トランスを使わずに、DC12V出力のACアダプターからDCDCコンバータ等を使用して真空管に合ったDC電源を作り出して使いたいと思います。
(まともに真空管アンプを作ったこともないのに。)

200V電源に関しては、ニキシー管時計のプロジェクトで使った昇圧回路が使えそうです。
また、6.3Vも容量があるDCDCコンバータやレギュレータが使えそうです。

ということで、作った電源をご紹介します。

DC200V昇圧電源

こちらは、ニキシー管時計で使った昇圧回路をそのまま使いました。

ユニバーサル基板がもったいないので、100円ショップで買った厚紙に実装しています。

DC6.3V電源

6.3Vは、5V3Aの容量があるDCDCコンバータ「HRD05003」を使って作りだします。
デフォルト出力が5VのDCDCコンバータですが、出力可変機能がついています。

こちらは、問題なくヒーターを点火できました。

DC200V昇圧電源の問題

DC200Vは昇圧回路により作り出したものですが、どうやら2本の6BM8に対してパワーが足りていないようです。
或いは、容量値が悪さをしているか。

コイルが鳴き、電圧が100Vを下回ってしまいました。

こちらは、スイッチング制御のICを変更することを視野に入れて対策をとりたいと思います。

試作品の出来ばえ

今回作った試作機がこちらです。

紙箱へマウント

100円ショップで購入した紙製の箱にマウントしました。

抵抗やコンデンサ等の回路は、全て箱の中(フタの裏)で空中配線しています。

音は出た

電源以外の回路は、(細かな定数を除けば)教科書通りに作りましたので、音はなんとか出てきました。
(ただし、DC200V電源は電圧降下してしまっている状態です。)

最初に火入れした際には音がとても小さかったために焦ったのですが、一部のGNDが浮いていることが原因でしたので、そこを修正したところ大きな音がでました。

聞こえるスイッチングノイズ

問題は電源回路にありまして、先程のDC200Vの電圧降下の問題に加えて、昇圧回路のスイッチングノイズが聞こえてきます。

はっきりとスピーカーから高周波数の音が聞こえます。

聞こえるスイッチングノイズは、パワーが足りないことによるコイル鳴きが由来でしょうから、やはり安定した200V電源を求めて改善していきます。


以上、6BM8を使ったシングルステレオアンプの試作機をご紹介しました。

すんなり動かなくて、ノイズが耳に聞こえることだったり、改良の余地がたくさんあったりするところが楽しいし、可愛げを感じます。

楽しみながら、アナログの勉強ができそうです。

それでは、何か進展がありましたらご紹介したいと思います。

それでは、また。

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