すでに巷に知れ渡っているESP32をやっとのことで手に取りましたので、その様子をご紹介します。(※ここでは、その使い方については触れません。)
Wi-FiとBluetooth機能をもつ小さなマイコンモジュール:ESP32
HACK DAY 2018のために
今更感が多々あるのですが、やっとのことでESP32を手に取りました。
今週末(2018/12/15)に東京は秋葉原(のUDX)にて開催される「HACK DAY 2018」のハッカソンに参加予定なのですが、そこで作る予定のモノに使う魂胆です。
無線を使ったガジェットを作る予定です。
食わず嫌い、無線
だいたいいつもは技適にナーバスになり、無線モジュールを忌み嫌い、使うことを避けています。そしてArduino UNO(Atmega328p)の有線の通信(UART,I2C)でニコニコしているのです。
と言うのも、電子工作の延長線上に「同人ハードウェアの販売」という目標が常に頭の片隅にこびりついていると、電波を取り扱う製品のハードルの高さに意気消沈して敵前逃亡を繰り返すのです。販売ということを考えたときに、技適という一大ハードルはもちろんのことWi-Fiを扱う上でMACアドレスのことであったりBluetoothを扱う上でその元締めへの申告のことだったり、色々と考えることがあります。そして「製品化」へのハードルを感じると無線の工作は今ひとつ身が入らないのです。
これは自分の思考がめんどくさいのであって、ESP32が悪いわけではありません。客観的に見れば「変なポイントで悩んでるな」という感じもあります。
とりあえず難しいことは置いておいて、電子工作として楽しそうだからやってみるということも時には必要だとは思っています。ESP32は皆がワイワイしてなんだか楽しそうだし、やたらと安いし、技適もちゃんと通ってるし、ワクワクした気持ちに従って手を動かしてみることも良いでしょう。そういった意味でHACK DAYはいい機会になりました。
Wi-FiにBluetoothまで搭載
購入するまでESP32のことはぼんやりとしか認識しておらず、長いことWi-Fiのみを扱えるモジュールだと思っていました。しかし、なんとBluetoothまで使えるということで驚きました。いわゆるIoTに使える「The IoT」といった感じの無線機能がついてこの価格で提供されているのですね。
実際にプログラムを書いてみるまで使い勝手はわかりませんので、直近のHACK DAYまでにサンプルを動かしながら色々と調べたいと考えています。
HACK DAYにおいては、検討中の現段階ではBluetoothを使うつもりです。
Arduino環境で使う
あまりにも情報を知らないのですが、Arduinoとして使えるということは見聞きしておりましたのでお手軽そうなArduinoとして使うことにしました。
公式サイトにアクセスしてもTOPにはArduinoの情報はなかったですが、探してみるとGitHubに情報がありました。
公式サイト:ESP32 Overview | Espressif Systems
GitHub:Arduino core for the ESP32
※この記事では環境構築については触れません。
プログラムの書き込みを確認
有線のシリアル通信
サンプルプログラムの中からChipIDをシリアルで送信するプログラムを試しに書き込んでみました。
無事にArduino IDE上のシリアルモニタにChipIDが表示されることを確認しました。しかし、これではまだ無線の機能を確認したことにはなっておりませんね。
BLEの接続確認
「BluetoothSerial.h」というライブラリ(ヘッダファイル)を使用することでシリアル通信を簡単に行える様です。
当方、開発にMacを使っておりますので、そのMacからESP32が認識できるか確認しました。
Bluetoothの設定メニューに「ESP32」と表示されています。
また、Arduino IDEを使って送られてきたデータを見ることができるということで、シリアルモニタから確認しました。
「Hello World」が表示されています。
Hello Worldまでは問題なく済ませることができました。肝心なのはこの後のことで、HACK DAY 2018にて作りたいものに応用できるようにライブラリの使い方を調べます。
以上、ESP32を手にとった様子をご紹介しました。
ESP32に関わる直近の目標はHACK DAY 2018で活用すること。その後には、面白そうなアイディアを思いついたら是非使っていきたいと思います。
それでは、また。
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