普段使い様にEPROMをポイントにしたネクタイピンをつくりましたので、ご紹介します。
さり気なくギーク
全然さり気なくない。
イカしたギークなネクタイピンを想像して、100円ショップで購入したネクタイピンに、ジャンク品のEPROMを取り付けてみました。
みましたが、主張が激しい。
激しいし、想像したイカした感じじゃない。
身に付けたイメージ
さぁ、モデルは自分です。
「いったい何を付けてるんだ」と言われそうなネクタイピン。
ぼやけたテーマ
もっとイカしたギークなタイピンになるはずのものが、なんだか想像と違うものになった原因をぼんやりと考えました。
それは、「テーマ(題材)がぼやけた」せいだと考えました。
主張したいテーマ
このタイピンにEPROMをくっつけることで主張したいことは、
「さりげないイカしたギーク感がある自分」
でした。
この主張を実現するために何かをしようと考えたことが発端です。
このテーマの主張を考えついた際に、これを実現するために妄想の中で思いついたポイントは、
- 普段身につけるアイテム
- 電子部品を使う
- 玄人(オタク)感を感じる部品
- 見た目にクールな部品
です。
これらを組み合わせることによって思いついたものがネクタイピンでした。
作った結果見えたもの
成果物に現れた「コレジャナイ感」の原因を考えたところ、上に述べたポイントのそれぞれについて選ぶものを間違えたことが原因だと考えました。
1つの作品を作るために色々な物を組み合わせた結果、最終的なバランスが崩れた状態になっていると思います。
上に述べたポイントに対しては、それぞれ個別に見ると基準はクリアしていると思います。
(ここで自分はEPROMはクールな部品だと考えています。)
しかし、組み合わせた結果として主張したいテーマのバランスを欠き、テーマがぼやけてしまったと思います。
改善のポイント:デフォルメされたイメージと意外性
この反省点に対して、改善点の結論はまだ出ていませんが、その1つとして考えている点が「デフォルメされたイメージを伝える」ということです。
ギーク感を出したいとして選択したEPROMは確かに電子部品だけれども、これが何かわからない人にとっては電子部品かどうかさえわからないし、EPROMだとわかる人にとっては「なぜEPROMをそのままタイピンにくっつけているのだ、気持ち悪ッ」という感想を得られそうです。
何かわからない人にとってEPROMは電子部品では無いから電子部品なギークタイピンでは無いし、EPROMだと分かる人にとっては電子部品に特別な憧れはないでしょうからEPROMが特別クールな部品でもないでしょう。
(EPROMをクールな部品だと思っているのは自分と一握りの人たちでしょう。)
どっち付かずです。
ここで求められたものは、「THE 電子部品」とわかるデフォルメされたイメージではないかと考えています。
また、もう1つのポイントとして、「意外性」も必要なのではないかと考えています。
例えばスイーツデコが「本物のお菓子に見えるキーホルダーが、粘土で出来てるの?!」という意外性が魅力につながるのでは無いかと考えています。
電子部品に適用すると、「え?!このクールなタイピンって、電子部品で作られてるの?!」といった感じでしょうか。
「作るもので主張したいテーマがぼやけること」については、また別の機会に掘り下げたいと思います。
けっこう大事なポイントが含まれている気がします。気がしているだけです。
今回のEPROMタイピンは、コレジャナイ感を感じる良い反省材料を得ました。
次回何か作る時は、テーマを掘り下げて取り組みたいと思います。(行動を制限しない程度に。)
それでは、また。
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