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ニキシー管時計 (with Arduino) 製作記 【Part 4】

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Arduino

ニキシー管時計製作記 Part 4です。

今回は制御回路についてご紹介します。

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ニキシー管の点灯回路

今回の製作にあたり、下記の記事を参考にさせていただきました。

ニキシー管時計(6)【まとめ】 – まぢぽん製作所

ダイナミック点灯

ニキシー管の点灯はダイナミック点灯方式で行います。

ニキシー管はアノード(+側)が共通になっており、ここに電源を印加します。
そして、カソード(-側)が「0〜9」で分かれているので、こちらにドライバICを接続します。

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6桁分6個のニキシー管それぞれにアノードピンが1個ずつ、合計で6個あるので、これらをシフトレジスタを使って時間をずらして1個ずつ電圧を印加します。

また、カソード側は全てのニキシー管で各ピンを共通にします。そして、ドライバICに接続します。

これをマイコンで制御することで、ダイナミック点灯になります。

フォトカプラでアノード制御

先程シフトレジスタでアノード側を制御すると書きましたが、シフトレジスタのアウトプットピンをそのままニキシー管に接続しても、ニキシー管は点灯しません。

今回使用予定のシフトレジスタは5V品なので、この電圧ではニキシー管が点灯しないのです。

このため、ニキシー管に対してDC200Vの電圧を印加しながら、その電圧のON/OFFをシフトレジスタで切り替える構成にします。この切り替えのためのスイッチとして、フォトカプラを使用します。

今回使用するフォトカプラは、秋月電子通商で販売されている「TLP627」シリーズを使用します。
推奨電源電圧が200Vまでという高耐圧の部品です。絶対最大定格は300Vです。

時間をカウントするRTC

時計の要となる時間のカウントはRTCにより行います。

Arduinoで時間をカウントすることもできますが、時計としては精度が悪いため、使えません。このため、RTCを使います。

RTCは電源を加え、時間を設定すると、自動的に時間を刻んでくれます。時間の設定はマイコンから行うわけですが、そのインターフェースとしてI2Cを使えるものを選びました。

こちらも秋月電子で販売されている「DS1307ZN+T&RTR」です。

このICは、バックアップ用の電池を接続すると、外部供給の電源がなくなっても時間を刻み続けてくれます。よって、電池を接続する回路にします。

基板は下記の様なモジュール基板をイメージして、モジュール化することにしました。

制御を行うArduino

ダイナミック点灯やRTCの制御を行うマイコンとして、Arduinoを使います。

Arduino UNO(Atmega328P-PU)です。

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Arduino UNOの基板をそのまま使わずに、ブートローダを書き込んでArduino化したものを単体で使用します。

単体使用回路は以前も紹介しました。

こちらの回路に、RTCやダイナミック点灯の回路を接続します。

回路図

それでは、制御部の回路図を示します。

制御回路の他に、時計の時間設定用途のスイッチ等も回路中にあります。

回路としては200Vと5VでGNDを分けていますが、それほど大きな意味や効果は無いでしょう。

制御回路試作基板

制御回路の試作品をご紹介します。

ユニバーサル基板に実装しました。この写真ではニキシー管ドライバICが載っておりませんが、こちらで動作確認を行いました。

この記事を書いている時点で、制御回路ののプリント基板も既に完成しておりますが、その様子は以降の記事でご紹介したいと思います。


今回は制御回路についてご紹介しました。

今回までで回路は完成しましたので、次回はプリント基板を設計についてご紹介したいと思います。

それでは、次回もよろしくお願い致します。


2018/09/19 : タイトルを変更しました。
「(with Arduino)」を追加。

2018/09/19 : 一部加筆修正

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