え、これが今年2つ目の記事ですか?そろそろクリスマスですね。
さて、今回は年の瀬の電子工作ネタで「音楽に合わせて光るパリピクリスマスツリー V1.1」をご紹介します。
パリピクリスマスツリー V1.0
What’s is パリピクリスマスツリー
パリピクリスマスツリーというのは、環境の音をマイクで拾い、その音の周波数に対応してグラフィックイコライザのように光るLEDイルミネーションが飾られたクリスマスツリーのことです。
つまり、音楽に合わせてイルミネーションが光るパリピなクリスマスツリーということですね。
これを作ったのは2年ほど前。その時はelchikaの方で発表しました。
あれから2年も経つんだとしみじみ思います。
詳細な仕組みについてはelchikaのページでご確認ください。
(ところで、上の動画の音楽は著作権に配慮して自分で打ち込んだんですよ。思い出が甦る。)
V1.0のイケてないところ
この時作ったバージョンをV1.0ということにします。
当時完全に勢いで作ったもので、今後手を入れる事など考えておりませんでしたのでV1.0などというバージョニングは今考えました。
このV1.0は勢いでインスピレーションのままに作ったものでしたので、詰めが甘くてイケてないところがちらほらございました。設計が悪かったとも言います。
イケてないところを順番に書いて2年越しの反省会をします。
1. 基板が剥き出し
当時インスピレーションのままに作りまして、基板はユニバーサル基板でいかにも電子工作な仕上がりになっておりました。
「とりあえず今年だけ動けばいいや」という気持ちが伝わってきますね。
使用中にワイヤーに何かが引っかかって外れる事故や、何かの拍子にショートして壊れる事故は容易に予見できますね。
でもまぁ、「とりあえず今年だけ動けばいいや」だったという事ですね。
2. 電源を2系統必要とする
当時インスピレーションのままに作りまして、開発の初期段階ではマイコンへのプログラム書込に使うUSBシリアルアダプタ経由の5Vと、LEDの主電源となるACアダプタ経由の5Vの2系統の電源を使っておりました。
LEDに必要となるそこそこの電流を含めて全てをPCからUSB経由でもらうには心許ない、ということでLEDの電源はACアダプタ経由としつつも、マイコンにプログラムを書き込む利便性の都合でマイコンのみUSBシリアルアダプタ経由の給電です。GNDさえ共通にしておけば、開発中の動作上は問題ありません。ちゃんと動きます。
そしてちゃんと動くものができたからLEDとマイコンの5Vを共通にしようとした時に問題が起きたのですね。LEDがバンバン電流を使うせいか、おそらく電圧が揺れてしまうのか誤動作が起きてしまいました(詳細な原因は未調査)。
うーん、電源2系統でカッコ悪いけど、、、「とりあえず今年だけ動けばいいや」
3. オーディオレベルを変更不可
当時インスピレーションのままに作りまして、マイクから音声を取り込む回路は特に工夫はしておりませんでした。
取り込んだ音声はマイクモジュールのゲインに依存し、大音量でクリップしようがどうなろうがそのまま周波数分解機能のICに入ります。
では音量調整はどうするのか?
マイクを物理的に音源から離すのみですね。
これだと、環境音や音楽が大き過ぎるとマイクを物理的に離すという方法が破綻します。
まぁ、使う環境はひっそりとした自宅の部屋だし、「とりあえず今年だけ動けばいいや」
パリピクリスマスツリー V1.1
2023年 冬
時を経て2023年の年の瀬。今年もクリスマスがやってきます。
なんと、もう無いと思っていたツリーの出番がやってきました。会社のオフィスに飾ることになりました(しました)。
嗚呼、久しぶりに日の目を見るのですね。
壊れていないことを祈りつつ久しぶりに段ボール箱から取り出し、電源が2系統必要だったこと(また、その理由)を思い出し、電源を入れてみると、なんとちゃんと動きました。(正直ほっとした。)
しかしながら、ひっそりした自室を飛び出してオフィスに飾られるにはそれなりのパッケージになっていた方がいいし、前述のイケてないところはなんとかしたほうが良さそうと考えました。
ということで、もう手を入れられることは無いと思っていたV1.0に手を入れ、V1.1とすることにしました。
V1.1 Released !!!
電源が増強されて、ボリュームノブが追加されて、ケースに収まって新登場です !!!
そして、堂々とオフィスに鎮座するパリピクリスマスツリーV1.1です!
(おっと、ツリーを写すフォトセンスが。)
ツリーの両端に鎮座しますは、最近のオフィスの引越しに使われた段ボールで作られた縦型スピーカーです。今回の主役は久しぶりに日の目を見たパリピクリスマスツリーなので、スピーカーを作った話は割愛。
このスピーカーから流れるオフィスのBGMに反応してピカピカパリピしてくれてます。
一番の懸念だった電源系統については、元を12VのACアダプタとし、そこからLEDとマイコンそれぞれにDCDCで5Vに降圧して供給しています。
また、マイクと周波数分解機能のICの間にレベル調整ためにボリューム抵抗を入れました。ケースのフタを閉じちゃうとボリュームを回せなくなるのはまたイケてないところ。まぁ、これは来たるV1.2で手を入れましょう(?)
以上、パリピクリスマスツリーV1.1のご紹介でした。
2023年もあと幾日か。本番はこれから。
2023年中にまたお会いしましょう。
それでは。
踊るオウムの画像取得元 : Cult of the Party Parrot ( https://cultofthepartyparrot.com/ )
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